今年のさくらは遅咲きでした。
4月になるまで咲いてくれませんでした。
毎年誰もが楽しみにしている春を告げるさくら。
今年は心なしか、いつもより白く見えた。
たわわに咲いているのに、寂しさを感じて、
お花見に行こうという気分になれなかった。
3月の終わりに、大学の後輩が自殺したと知らせが来ました。
私より4歳も若いのに、自ら命を絶ったというのです。
何が彼をそこまで追い詰めたのか、本人にしか分かりません。
残された彼の友人たち、同僚、そして家族は
彼の最期の真実に辿りつくことができずにいます。
私も小さな縁でしたが同じ道に進んだ後輩に対して
もっと話すべきことがあったのではないか、
もっと声をかけてあげるべきだったのではないか、
何か少しでもしていれば、変えられていたかもしれない
と、頭がずっと考えていて1週間ほどよく眠れませんでした。
自分が救えたかもしれない、変えられたかもしれないなんて
とてもおこがましいことは分かっています。
でも、逃げたっていいから、できれば死ではなく別の道を選んでほしかった。
一瞬思いとどまってくれていれば、もしかしたら苦しみは去ってくれたかもしれない。
何か違うことに目をむけられれば、今苦しんでいることがすべてではないことに気付いたはず。
だから、残された私たちは、考えざるを得ないのです。
きっと違う道があったはずで、それはもしかしたらあの時、あの人の一言だったかもしれないのに、と。
起きてしまったことはもう巻き戻せません。悲しく、苦しいことですが。
せめて、彼の苦しみを無駄にしたくないし、短い人生だったけれど、どうか成仏してほしい。
私は、感じたことをしかるべき人たちに伝えようと思う。
そして自分も一度きりの人生に悔いのないように生きなければと思う。
あと数日。あと数日待ってくれればさくらが咲いて、
寒い冬にも終わりがきて必ず春が来ることを肌で感じることができたのに。
とにかく悔しい。
この春のことは決して忘れない。
来年また桜が咲いたら思い出そう。
それまで前を向いて元気よく生きよう。

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